石原 大樹
疑問や課題を話し合い、実験し、チーム全体がレベルアップしていく。
僕は今、繁殖の主任を担当しています。
入社当初から家畜人工授精師の資格を持っていましたが、実践経験は全くのゼロ、ペーパー授精師でした。
そんな右も左もわからない状態でしたが、獣医師や先輩の指導を受け、まずまずの成績を残せるようになっていました。
そんな時、ふと疑問が生まれました。
『人工授精を同時に行なえるのは2頭まで、と決まっている。しかし授精する順番で受胎率に差は生まれないのか?』ということです。
そこで半年間、実際にメイプルファームの受胎率データを集めて検証しました。
結果として、受胎率に差は生まれませんでした。作業には何も影響しませんでした。
しかし自分が普段抱えていた“もやもや”が解消され、自信をもって作業できるようになりました。
酪農の現場では毎日、小さな疑問や提案が生まれます。
それらを丁寧に扱い、必要であれば実験、検証をします。
実際にルールが改善されることもありますし、変わらないこともあります。
もちろん失敗することも、あります。
疑問や課題を話し合い、実験し、チーム全体がレベルアップしていく。そんな職場だからこそ、小さな疑問もぶつけられる。新しいことにチャレンジできるんだと思います。