城樂 七海
まさか自分が酪農家になるなんて……。
将来は絶対動物園の飼育員になりたい!
そう思って動物について幅広く学べる学科に入学した大学時代。
中には畜産系の授業も多くありましたが、当時畜産業界にまったくかかわることなく生きてきた私は「毎日体力勝負で大変そうだし、単純作業でつまらなそうだし、自分には関係ない」、そんな風に切り捨てて正直あまり真剣に聞いていませんでした。のちに後悔することになるとも知らず…。
就職を真剣に考え始めたころ、動物園就職は狭き門だったこともあり会社に就職するならどこがいいだろうとなんとなく見始めたのが酪農業界であり、最初に興味を持ったのがこの朝霧メイプルファームでした。
もともと動物園で働きたかった理由は、動物が好きで、それ以上に動物の生態を観察したり考察したりして工夫しながら動物の世話をすることが好きだったから。ここはそんな私にぴったりな場所でした。
毎日ただ餌をやって掃除して搾乳するだけじゃない。
牛を観察して、異常があれば自分で治療を判断して実際に治療を行ったり、毎日集計しているデータから牛の体調の変化を読み取って餌の内容を調整したり。
決して簡単なことではないですが、たくさんのマニュアルと優しい先輩方のサポートのおかげで確実に成長していると感じられています。
大変なこともありますが、自分が異変を見つけて治療した牛が回復した姿を見たときは本当に嬉しかったです!