伊藤 大生
入社3年目
後継者が社会経験のないまま親の農場に帰る事は様々な問題があると思う。
私は愛知県の牧場、デイリーパラダイスの経営者の息子です。現在はメイプルファームで修行の日々を送っています。
私から見たメイプルファームは、実家の農場とは施設設備での類似点は多いが、経営スタイルという点では真逆の新しい刺激に溢れた牧場でした。そんな空間で働くことはとても新鮮で、様々なインパクトを与えてくれました。
後継者が社会経験のないまま親の農場に帰る事は様々な問題があると思います。例えば、酪農家は労働形態が特殊で公と私の境界が曖昧になりやすく色々な面でルーズになりがちです。これは普通の人が経験として知ることのできる時間やお金使い方などを学ぶ機会がないことが原因だと思います。また、自分の農場でしか働いたことがないという事は、経営を客観的に評価できず、問題提起や改善が行えないという面もあると思います。
そして、私はかけがえのない仲間に出会う事ができました。先輩から叱られながら、同期と切磋琢磨して、給料をもらって生活し、休憩時間は他愛ない話をしたりする。そういった中で働く人の気持ちや考えを知ることができるようになりました。自身が経営者側に立った時に従業員が何を求めているのか理解するうえでも、とても貴重な経験になっています。
今はメイプルファーム特徴の一つである効率化された管理システムを学びながら、実家の農場にはどう落とし込めるか考えています。
将来は、学生の頃に思い描いた「自然に即した科学的酪農」を実践していくことを目指しています。