木原牧場リーダーメイプル見学記
2024.03.21 マガジン
朝霧メイプルファームのそして丸山純のフォロワーである木原さんがメイプルファームに見学に来ました。
木原さんによる渾身のレポートをぜひお読みください!
こんにちは、朝霧メイプルファーム、丸山純です。
木原牧場の木原君の牧場見学記を、以下に転載いたします。
粗削りですが、真摯な文章でメイプルファームいいところをたくさん見つけて褒めてくれました。木原さんありがとうございました。
●メイプルきたきっかけ
20歳の時丸山さんの本読んで衝撃で腰抜かす。
こういう牧場にしたいという目標
いつか実際に行きたいと夢みるも、実家に就農、日々忙殺。親との確執。
丸山さんと直接コンタクトとれる、意外な共通点。いろいろアドバイスを受けつつ牧場に変化、やっと1人雇用できた。この度メイプル来れて10年かかってようやく一つ夢叶う。
●メイプルきてまず感じたこと
富士山が綺麗とかマニュアルがあるとか組織力がどうとか、あーだこーだは散々発信されてると思うし、本当にステキだと思ったので割愛。
それより真っ先に感じたのは緊張感。心地良い澄んだ緊張感を感じた。従業員さんの挨拶から、主体性がある業務への姿勢。なんだろう、会社意識?普段自分の牧場や他の牧場ではあまり感じない、なあなあとしたアットホーム感(それが好きという人もいるので否定しない)が無い。ちゃんとしてる感。データと計算に基づいてみんなでやることやるぜ感。フィーリングでしかものを語れない自分は間違いなく面接で落とされるだろうなと。バックにあるのはメイプルに従事する誇りと丸山さんのリーダーシップか。
●メイプルでなにした
1日目、丸山さんからメイプル歩きながら説明。本州の牧場を初めて見たので牛舎施設の違い、スケールにも目がいくが、まず臭いや不快なものが感じない、目に入らない。人の口に入るものを生産する現場として斯くあるべし。丸山さんが語らずとも、ホルスタインを飼っていることくらいしか自分の牧場との共通項が無いのではと痛感してこれまでの自分を振り返り富士山の麗で舌を噛み切りたくなった。シンプルにここで働きて~って思った。
2日目、メイプルで働いて2年目の若い方が研修生に指示を出して(冗談を交えてコミュニケーションをとりながら)、疾病牛のケア(静注)をしてたのが自分と比較して頼もしすぎて膝から崩れ落ちそうになった。研修生もわからないことをちゃんと質問して、任されたこと(フレッシュ)を楽しそうにやってた。
哺育担当の長谷川さんとお話する機会が得られた。密かに丸山さんの次にメイプルで露出が多い長谷川さんは実質No.2なのではと思ってたので非常に光栄だった。実は今回メイプルに来た際、実際に働く従業員にメイプルのリアルやあれこれを絶対聞きたいと思っていたので(まだまだプレイヤーな自分的に目線が近い?)、長谷川さんのユーモアとメイプルへの愛も感じられて、非常に有意義な時間だった。本であった「メイプルもし辞めても他の牧場でやっていける」は真だと実感。
●学んだこと、成長できること
1日目、事務所で丸山さんに説明して頂いた、まず「自分、牧場の強みをみつける」ということ。(ここが酪農最適地だと豪語、しかしその理由は納得できる。牧場はその社長の写し鏡)
思えばこれまでずっと丸山さんが自分に言い続けてくれていたことだった。
丸山さんが焼く焼鳥(焼き鳥屋を目指しているだけあって美味)を食べながら、これまで強みなんて無く、自分の弱いと思っていた部分がもしかしたら牧場の色になり得る?昇華できるかも?みたいなものを今更だけど一瞬だけ感じた。
ちゃんと緊張感があってメイプルの牧場運営自体はビジネスライクとは言わないまでもチームで動く紛れもない企業って感じたけど、社長の丸山さんはどこまでも人間味あふれるストイックな表現者と個人的には感じた。
●これからどうする
要するに自分と自牧場の長所と持ち味をいかせってことらしい。それがわかれば悩まない!今のところメイプルに行ってもなおウダウダ悩み続けるのが自分ということを一旦受け入れてみるしかない。ただ悩みを相談できる人がいることは幸せだと感じる。一つづつ片付けていくしかない。大切にしたい価値観は既にある、これを実践できる牧場にしたい。自分も悩めるガキに焼き牡蠣でも振る舞えるような人間になりたい。
●感謝
人生のターニングポイントであったというか、これをきっかけにしていきたい。
本当にありがとうございました。