朝霧メイプルファーム

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朝霧メイプルファーム 本社
静岡県富士宮市根原241-5
TEL 0544-52-0549
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牧場
静岡県富士宮市麓(ふもと)386
TEL 0544-52-0500

牛の病気 乳房炎について

2018.05.23 牧場について

牛にとって最も身近な病気が乳房炎です。今回はその乳房炎について紹介したいと思います。

牛乳を生産することは、牛にとって最も重要な営みの一つです。乳房炎はその乳生産を阻害する深刻な病気です。牛に限らず人も乳腺炎に罹ることからも非常に身近な病気といえます。

牛乳は牛の体内でつくられますが、作られた乳汁は乳頭を介して搾られることになります。普段は閉じている乳頭の穴ですが、様々な理由により外部から菌が侵入し、栄養が豊富な乳房内で増殖し炎症を起こします。牛乳の質も低下し、牛にも様々な悪影響を及ぼすので、その牛の牛乳は出荷をせず、治療に専念することになります。

 

乳房炎に罹患(りかん)しているかは様々な方法でチェック・検査を行います

まず機械が一頭ずつ乳汁を検査しており異常値を示した場合はアラームによって知らせてくれます。また搾乳中にすべての乳房から5回ずつ検査のために乳汁を手で搾り、目視で異常がないか確認します。少しでも異常が認められれば培養や薬品検査など、化学的に検査を行います。このように消費者の方々に安心安全な牛乳が届けくように様々な仕組みが用意されています。

牛が乳房炎になってしまう理由は様々ですが、主には外的環境から菌が入ることに由来します。メイプルファームの採用している、牛を自由に行動させる「フリーストール方式」においてある程度牛体に菌が付着してしまうことは避けられません。普段牛の乳頭口は堅く閉じられているのですが、搾乳後30分程度は搾乳の影響で乳頭口が開いたままになっており外部から雑菌が入りやすい状態になっています。そのため搾乳直後は乳頭にヨード液を付着させ、いわばふたをするような状態をつくります。

 

メイプルファームの搾乳場所に貼られているディップのマニュアル。しっかりと乳頭につける

 

 

何よりも重要なことは牛が生活をする環境をできるだけ清潔に保つことです

メイプルファームでは掃除を1日3回行います。一般的な酪農家に比べ、頻度は高いです。そしてベッドに石灰や乾燥剤を搾乳ごとに散布し、衛生を保ちます。おが粉の検査や毎月の乳房炎ミーティングで更なる環境向上を目指し、乳房炎を完全に克服できる日を目指しています。

 

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